このサイトをつくった理由
診察室で、こんな相談を受けることがあります。
「最近ずっと疲れていて、肌もボロボロで。歳のせいでしょうか」
「髪が薄くなってきたんですが、こういうのは何科に行けばいいんですか」
「この高いサプリ、飲み続けたほうがいいですか」
どれも、健康の悩みであると同時に見た目の悩みです。そして多くの場合、患者さんはすでにインターネットで相当な時間を使って調べたあとに来られます。それでも答えにたどり着けていない。
調べてみると、理由はすぐに分かりました。美容の情報を扱うサイトは「外側からのケア」しか書いておらず、健康の情報を扱うサイトは「見た目」の話をほとんどしません。その間にある領域——体の中で起きている変化が、肌や髪や体型に出てくるという当たり前のこと——を、続けて書いている場所が見当たらなかったのです。
それなら自分で書こう、と思ったのがこのサイトの始まりです。
運営者:なぎ先生
内科系の臨床に、15年ほど携わっています。専門としてきたのは生活習慣病の領域で、日々の診療では糖尿病や脂質異常症、甲状腺の病気、貧血、更年期に関わる不調などを診てきました。栄養やホルモンの相談も、日常的に受けています。
美容の専門医ではありません。ですから「この施術がおすすめです」という話を書くつもりはありません。私が書けるのは、体の中で何が起きているのかという部分です。血液検査の数字が何を示しているのか。あるサプリの成分が体内でどう扱われるのか。ある症状の裏にどんな仕組みがあり得るのか。そこに絞ってお伝えしていきます。
専門外のことは「専門外です」と書きます。分かっていないことは「分かっていません」と書きます。医学の世界では、はっきりした答えが出ていないことのほうがむしろ多く、それを断定調で書いてしまうことが、読む方にとって一番の害になると考えているためです。
なぜペンネームで運営しているのか
実名ではなく「なぎ先生」というペンネームで書いています。信頼性という観点では不利になることを承知の上で、それでもこの形を選んでいる理由を、正直にお伝えしておきます。
1. 中立でいるため
このサイトでは、商品やサービスについて「効くとは言えない」「根拠が乏しい」とはっきり書くことがあります。実名で書いている医師がこれをやると、所属先や取引先を経由した圧力が働きやすくなります。書けなくなることを増やしたくない、というのが一番の理由です。
2. 現在も診療を続けているため
私は今も臨床の現場にいます。個人が特定される形で発信すると、勤務先や患者さんに影響が及ぶ可能性があります。診療に支障を出さないためにも、個人を切り離した形をとっています。
3. 「誰が言ったか」より「何を根拠にしているか」
肩書きで信じてもらうのではなく、根拠を示して判断してもらうほうが健全だと考えています。このサイトでは、可能なかぎり公的機関の資料や研究論文といった一次情報へのリンクを本文中に置いています。私の言うことを鵜呑みにせず、リンク先をご自身で確認していただける形にしているつもりです。
どの情報を、どんな基準で扱っているかは編集方針のページに詳しくまとめています。
このサイトの3つの約束
| 約束 | 具体的には |
|---|---|
| 売りたいから勧めない | 商品を紹介する場合は、必ず「根拠」「効果の限界」「向かない人」の3点をセットで書きます。良いことだけを並べた紹介はしません。 |
| 効かないものは効かないと書く | 研究で有効性が示されていないものについては、その旨をはっきり書きます。話題になっているかどうかは判断基準にしません。 |
| 不安を煽らない | 「〜しないと危険」「放置すると手遅れ」といった、恐怖で行動させる書き方はしません。受診をおすすめすべき症状は、理由とともに具体的に書きます。 |
扱うテーマ
- からだの変化— 更年期、ホルモンの揺らぎ、自律神経、睡眠、疲労感
- 髪と頭皮— 女性の薄毛、白髪、抜け毛、頭皮の環境
- 肌— たるみ、シミ、乾燥、糖化、紫外線
- 体型と代謝— 体重、筋肉量、骨密度、基礎代謝の変化
- 検査と数値— 健康診断の読み方、血液検査の項目、郵送検査の使いどころ
扱わないこと
次のような内容は、このサイトでは書きません。
- 個別の症状に対する診断や治療方針の指示(診察をしていない以上、できません)
- 特定のクリニックや医師への誘導
- 「必ず効く」「絶対に治る」といった断定的な効果の表現
- 科学的な裏付けを示せない健康法の推奨
受診の目安について。このサイトを読んで「自分も当てはまるかもしれない」と感じた場合、それは受診を検討するきっかけとしては十分です。ただし、ここに書いてあることをご自身の状態の診断として受け取らないでください。同じ症状でも原因はさまざまで、実際に診察して検査をしなければ分からないことがほとんどです。
お問い合わせ
記事の内容に関するご指摘、誤りのご報告、取材やご依頼などはお問い合わせページからお願いします。特に内容の誤りについてのご指摘は、いつでも歓迎しています。確認のうえ、必要であれば記事を修正し、修正した旨を記事内に記載します。